震えるほど儚く

好きなアイドルがたくさんいます

ひとつひとつ失っていくような

 

 

あの日、私が写真のことを知ったのはもう次の日になってからのことで、タイムラインがざわざわしていて特に気にとめずに検索した。そういう噂はつきもだもんね、と。そしたらそこにはあまりにも生々しい写真たちと、目を疑いたくなるようなことばが並んでいた。発言云々については本当の意味での真意が分からないところもあるので黙っておくけど、目の前が真っ暗になった。嘘だろ…と。本人たちじゃなくて、ただのそっくりさんであれ…と自分を信じ込ませていたし、せっかくの舞台初日直前というタイミングでの発覚にも腹が立った。まだ、なんのコメントも出していないし、暫くはこのままだろう。問題は舞台が終わってからだろうと考えていた。

 

その数日後、2人は舞台を降板、今年いっぱいの活動休止が発表された。ネットニュースにもなって、処遇がオフィシャルからも発表された。友達からの鬼のような連絡でそれを知った私はもう、終わったな…と正直思った。前日急遽表紙予定の雑誌が差し替えになった事とか事が明るみになってしまった時の事とか全てが走馬灯のように蘇ってきて立ち上がれなかった。絶望しか無かったし、数日前、有望な未来しかいないと歌っていた彼らに、有望な未来なんてもう1ミリも感じられなかった。

 

もう2人に関しては1ミリも擁護出来なくて、せっかく伝説になろうって息巻いて必死に必死に上目指していたところで、こんなタイミングでこんなことで躓いてしまうのもう馬鹿だよほんとに…なにやってくれてんだと思う。これから先、デビューが叶ったとしても、叶わなかったとしても、別の道を歩むことになっても、今回の事は贖罪として重くのしかかってくるだろう。後ろ指さされてあの、流出したグループだよねと言われるだろう。この先、目標をデビューの遥か先、伝説であると掲げている彼らには茨以上に茨の道だ。伝説は、少し遠のいてしまったのかもしれない。

 

この話を未来、笑い話になんて1ミリもできないし一生ついてまわるだろう。乗り越えるとかそういう話じゃない。お涙頂戴物語とか美化なんてできない。反省して終わりにもできない。でも、それでも、私は彼らが大っっっっ好きだ。今でも受け入れられないし怒ってるし怖くて不安だけどそれをゆうに超えてしまうほどの好きが今の私を支えている。全然こんなことで片付けられる話ではないけれど、この件で、彼らの夢が、伝説が途絶えてしまうなんてそんなのは絶対に嫌だし、それをまだ諦めるわけにはいかない。

 

 

私はまだ、3人で活動することになった彼らを直に見ていない。この件があってから、伝記には写真が載らなくなった。明日の少クラは、編集されての放送。きっと、不自然に切り取られた放送を見て、はじめて3人で踏ん張らなきゃ行けないことを改めて実感して寂しくわびしくなるんだろうなとは思う。少し元気になって、また心がしょんぼりしてそうやってちっとも受け入れられないまま3ヶ月半、駆け抜けていくのだろう。駆け抜けていけるのかな…

 

色んなことを考える。考えすぎる。年が明けても2人が確実にいる保証なんてどこにもないとか、ジュニアの最前線を走っていたであろう彼らの今後の立ち位置とか、もちろん5人でいて欲しいけどそれもまたオタク側のエゴかもしれないとか、舞台終了後の3人の活動の幅とか考え出したらキリがないと分かっているけど辞められない。もう息するだけでぐるぐると彼らのことを考えて落ち込んだり悲しくなったりむしゃくしゃしたり、彼らならと希望が見えたりカメラロールを見返して愛おしさが爆発したりもう分からないや。なんにも。待つことしかできないくせに、なにができるだろう?とかね。

 

時間の流れがえらい遅く感じる。まだ数日しか経っていないんだ。数日がこれなら3ヶ月はどれだけ長く感じることだろう。怖いな。

 

 

自粛発表された次の朝、今までのこと全部夢だったらいいと思って寝たらやっぱり現実で、虚しくてどうにもならなかった。こんなことおこらなきゃよかったと心から思うし、おこっちゃいけないことだ。このどうしようもない不安も寂しさも全部ひっくるめて、今は踏ん張っていようと思う。 少しだけ、がんばれ、がんばろう。