とっても最高だったんだ。どうしようもなく救われない男女。人殺しと女たらしのヤクザと死にきれない死にたがりがいて、偶然出会ったのか出会わされたのか、盗んだ車の中に大金があって超贅沢な逃避行を繰り広げる。冗談にも上品とは言えないけれど踊り狂ってとびきりカオスで最高なんだ…とにかく狂っていて、愛と青春と全ての終わりの物語だ。
アルバムの収録曲もなんだかそこはかとないレトロ感とアンニュイさと世界の終わりを楽しくウォーキングしているのような気持ちになる。
アメリカンレトロを感じるアートディレクションも素敵…意味なんてこれっぽっちも分からなくていいしむしろ分かりたくない。それに、次の日朝起きたらひどい胸焼けがしてしまうほどの夢みたいなそんな気分がしてる。
だからこそかもしれない、私はどうもあの二人のことをきちんと許せなかった。あの二人がああいう恋人まがいのことをしているのはあくまでもユニットの世界観のためのパフォーマンスだけのものであってほしかったのだ。本当に付き合っていたとしても、絶対に認めて欲しくなんてなかったし、死ぬ気で隠しておいてくれよ、と思う。いまでもそう思う。こんど2人でバラエティ出るらしい。どうなんだろう。
ただの夢であって欲しかったのに、それが全て現実として突きつけられてしまって、全てがはっきりしすぎていて。しばらくは、あんなに素敵だと思っていた彼らの歌を聴いても、気持ち悪い、と思ってしまっていた。
その事実があってしても、この歌は最高だと思うのだ。
真っ当でなくても楽しく生きて、死ぬほどあらゆることを楽しんで、もうここらへんでいいよね~となれるくらい、面白がって生きていきたいな。
365freshはいいぞ!