震えるほど儚く

好きなアイドルがたくさんいます

2facedが魅せたなにわ男子の可能性

 

何故あんなに2facedにグッと来たのかというものを考えてみたくなった。

 

簡潔に言うとそれはなにわ男子の新たな可能性が開けたからだと思うのだ。ラキボも、ダイヤモンドスマイルも、アオハルも、僕空も分類するなら圧倒的に陽の香りのする歌だ。広い青空の下とか満点の星屑の中とかで花束をぎゅっとひとあつめにしたような幸せのようなイメージ。キラキラとしていて爽やかで、まさに王道を真っ直ぐに進んでいこうとするなにわ男子のイメージそのものだと思うのだ。

 

結成1周年を迎え、初の単独ツアー開催というタイミングで初披露された2faced、勝手に結成~1周年迎えるタイミングまでを関西発の「王道」をコンセプトにしたアイドルグループであることに重きを置いてブランディングというかイメージ作りをして印象付けさせようとしていた期間だと思っていて、この1周年を迎え、「なにわ男子が王道のアイドルグループである」ということがそれなりに認知されてきたタイミングでそれとは一線を画すような路線の新曲を発表した事が本当に秀逸だなぁ…。勝手にだけれど、これからの1年は、ただの王道だけじゃない、色々なコンセプトの歌をこなせるグループになることを目指していくのかと推測してる。

 

あんなにキラキラしていて幸せと愛と夢と希望それら全ての象徴!!!!みたいななにわ男子が急に笑顔封印、目線で人殺せるんですよね実はみたいな顔してパブリックな顔からパーソナルな顔へととか言われちゃうんですよ…ひぃ…二面性だ…陰のなにわ男子の姿よここにあり、だ…。確かになにわ男子は王道のアイドルで身長も平均するとそれほど高くなく、かわいいが全面的に押し出されているけれど、個々でみると、カッコイイコンセプトの方が似合うメンバー、ダンスに秀でているメンバー、表情管理にたけているメンバーなど引き出しは多い。これまでキラキラソングを徹底して歌ってきた印象があるからこそ、こういう新たな引き出しを見せられるとグッと来る。凄い、彼らはこういうこともこなせてしまうアイドルなのだ、と。

 

アオハルツアー~夢の関西アイランドで徹底してモニターに映し出される映像がモノクロだったことに激しく賞賛の意を送りたいんだけど、あれは本当に色付けないで正解だったと思うの…まさにパブリックな顔とパーソナルな顔のそれでしょ…一貫したコンセプト作り…。例えるならf(x)のRed Lightのアルバムのブックレットが、''Red'' Lightなのにモノクロのようなセピア色のような色褪せた質感の写真で構成されていた時の感動で腰が抜けた感じと似ている。顔は見えづらいかもしれないけれど、そのあえての見えにくさが今見えているものが現実とも虚像とも分からないその曖昧さのようで最高だ。私はめちゃくちゃコンセプト厨なので、そういう細部まで練られたであろうコンセプトのある曲がなにわ男子に与えられたことがとてつもなく嬉しいし、なにわ男子が創るいろいろなコンセプトに踊らされたいとも思う。

 

 

「ただキラキラしているだけだと思ったか?」と頭を鈍器でなぐられたような気分だ。