震えるほど儚く

好きなアイドルがたくさんいます

人には人の地獄がある。

 

みっち~の維新を読んだ。

 

 

グループのない個人戦時代からなにわ誕生を経てグループがまたでき始めた時代へとの変遷をそれぞれがそれぞれの目線から話しているんだけれども、各々不遇の時代があったり、後輩の後ろで踊っていた時代があったり、属したグループが自然消滅したりと少しだけみんな孤独で心がざわざわしていることが多かった、そんな時期のお話。

それぞれがそれぞれ胸にずしんと来るものがあったけれど、個人的には1番今回の道枝維新が重くずしずしと苦しくなったかもしれない。

 

幼くして推され続けて人の前に立ち続けてきた者が見ていた地獄と言うのだろうか。まだまだこどもでなんにも知らない道枝くんが人に疎まれる程前に立たされ続けて、内からも外からも色んなこと言われ続けてどれ程心が痛かったろうと思うとほんとになぁ…「ちょっと、つらかったなぁ」って書いてあったのが本当に苦しくて顔ビショビショにさせながら読んだ。多感な時期に前に出る、出られないがハッキリと線引きされるそんな世界において、前に立つのが悪いとか推されない事が悪いとかその境遇を白黒はっきりなんて付けられない辛さ。グループが無くて周りみんながライバルみたいな状況で、1人だけ仕事が決まった…となるとそりゃあ色々な感情が各々あって当たり前で黙りこくってしまうし、その光景も目に焼き付いてしまうよねぇ…。なにわ男子は、特に前に立ち続けてきたものも3列目からの逆襲でここまでのし上がってきた者もいて、やっぱり入所してホヤホヤの段階から本来の自分たちがいるような立ち位置の1歩、2歩先の立ち位置に置かれていたトリオちゃん達、はたまたその中でも、個人戦時代、西畑くんと並んで個人の外部仕事があった道枝くんの自分には何も無いというその気持ちが見ていて辛いなぁ。いつか、長尾マンネちゃんか誰かに「君は馴染んでるね、なにわ男子に」と言っていたのが少し心に引っかかっていたけれど、真面目で考えすぎる性格であるが故だなぁと感じた。天真爛漫で愛されキャラな長尾マンネちゃんのこと、羨ましかったんだろうなぁ。長尾ちゃんも、母になるの道枝くんが羨ましかったと言っていたし、同期で同じグループで末っ子ラインでありながら、割と対極なイメージがある。みちながちゃんには。

 

「普通に言ってくれればいいのに」って声をかけてくれた西畑くんの言葉とか、白文字で強調されていた「メンバーのことをすごく信頼しています」とかもそうだけれど、全部1人で背負っていかなくていいってどれだけのことかと思う。4年振りにグループが出来たということはとてつもない大きな変化だったと思うし、色んなことがうごめいていったけれど、この変化は未来へ羽ばたいていくためにはきっと必要だったんだろうな。そう、信じたい。優しさと愛でそれぞれがそれぞれの痛みを包んで一緒に前へと進んでいけるそんな多幸感が溢れているのがなにわちゃんだなぁと感じるし、これから、そうやって更なる高みへ臨んで欲しいな。   そう考えると、「普通に言ってくれればいいのに」はあの時代を必死に先頭に立って引っ張ってき西畑君にしか言えない言葉だな…特に結成当初の否定的な声は本当に目に余る物があったな…今もそうだけどさ、何かが大きく変わると矢面に立つ人間が1番言われてしまうよね…今の何を言ってもやってもギャーギャー言われることを考えるとさ…

 

 

めちゃくちゃ矢面に立たされて思わず胸がキュッとなってしまうような言葉に晒されることの多いなにわ男子の皆さん、今すぐふわっふわでぬくぬくの布団に包まれてよしよしされよう…