急にこんなに素敵な青春映画のようなことをやってくださるNCT DREAM, あまりにも素敵だなぁ…特に冒頭ふたつは物語のようなものが展開していきつつもどりーむが終わらない青春を駆け抜けていけることとか止まっていた時間が動き出したような、そんな確証をしてしまいたくなる絶妙なラインを走っている。 3つそれぞれドラマパートのような所とアルバム収録曲のトラックビデオ敵パートで構成されているんだけど、それがまぁ絶妙に青春映画っぽくて良い。分からないことの方が多いけれど、これまでのリフレイン的要素もあって、この人前のあの曲でもこういう感じだったな…がちらほらある。
1つ目のカフェドリームでバイトを終えるマークを待つチソンとその2人を来るまで迎えに来る他5人という構図は1人卒業してしまったマークを待つ末っ子という図ないししばらくどりーむとして活動が難しかったふたり(マークは卒業・チソンは怪我)を迎えに来る図のような感じもした。マークが人からもらったキャンドルをチソンに渡して、チソンは神妙な顔をするんだけれども、キャンドルといえば当時のどりーむ完全体の最後の曲、Candle Lightをどことなく彷彿とさせる。
2つ目はカフェドリームでバイトしているヘチャン、ジェノ、チョンロ、ジェミン、ロンジュンの姿が描かれる。伏線的に貼られているような要素が多くて、ジェノはコーヒーを作った記憶はないけれどそれを飲んだジェミンは「前回より美味しい」と言うし、その後カップを割るロンジュンなんだけど、割ったのはカップなんだけど、それがお皿になっていて、それを不思議がる一同にジェミンは「それが不思議がることか?」と言う。飲み物をこぼすロンジュンというシーンはCandle Lightにもあるし、どことなく夢の中をずっとループしてるのをジェミンだけが自覚していそうな感じもする。 という夢を見ていたらしいヘチャンが目を覚ますと今度はチソンがマークからもらったキャンドルの火を消されないように頑張っていて、結局マーク本人に吹き消されてしまい悲しそうな顔をする。やはりCandle Lightと何かあるのかな…と。チソンがキャンドルの火を灯し続けることはいずれみんながいなくなるどりーむを守り続けること、だったのかもしれない。
そして3つ目はマーク、ジェノ、ロンジュン、ジェミンがブラウン管テレビのようなものを通してNCT DREAMにそっくりなDiggtyなるグループを見てはしゃいでいる。名前が少しずつ違って、マークはマートだったりロンジュンがスンソだったり。それから場面は変わって、2つ目の歌パートで出てきた公園でブランコに乗るチソン、ヘチャン、チョンロ。鼻が詰まってるから味がしないんだけど、辛さだけは感じられるという話題になり、チョンロが「辛さは味ではなく痛覚だ だから舌が痛みを感じるんだ」とチソンに言う。するとチソンが「痛みは感じられるんだ」と言いドリームバースは終わるんだけどその終わりのチソンの表情がやはりNCT DREAMの語り手は君であって然るべきなんだな…と思わされるのと痛みは感じられるんだ…あたりは本当に会いたい会いたい痛いみたいな空気感で、そのキャンドルが胸の穴なのかもしれない…と思い始める。
考察は苦手なんだけど、理解はしておきたくて幾度か繰り返して再生してみるけれど、大きくなったのは青春に対する感情だけである。
ドリームバース、総称すると、なんだ NCT DREAMって青春映画だったんだ である。