震えるほど儚く

好きなアイドルがたくさんいます

奇跡を追い越せ

 

 

HiHi Jets「FRONTLINE」HiHi Jets Concert 2021~五騎当千~より - YouTube

サイコーの映像がこの世に放たれたから見て欲しい。

ロディックスの映像がきちんと大衆に向けて顔を売るために計算されたフロントラインの形だとしたら、五騎当千のフロントラインは、最高のタイミングとそれに伴う二度とない瞬間のアドレナリンの出切ったなんとも言えない輝き方とこの瞬間に輝きと命を全部燃やしきってしまわないか心配するほどのギリギリの攻め方をしているフロントラインの形だと思う。

 

あぁこんなに本気で命を燃やしてしまうと消えてしまうのではないかという杞憂を吹き飛ばしてしまうほどの覇気とあらゆるところから沸き起こってきた勢いの付随した力が物凄くて、ハイハイジェッツがハイハイジェッツの持つ巻き込み力と5人集まるとどうにもこうにも集団としての強さが際立つところを非情に可視化しやすいタイプの楽曲を最高のタイミングで披露したのだと思う。数年前からこのフロントラインのことを温めていたらしいけど、これよりまえだとこれ程熱くなりきれなかったかもしれないし、これより後だと遅すぎたということになっていたかもしれない。

 

 

 歌詞が字幕で出るようになっていたので歌詞を参照しつつ見直していると歌詞の良さに立ち返る。前衛的でヒリヒリしていて本当に今のハイハイジェッツをハイハイジェッツたらしめている言葉が次々出てくる。HiHi Jets(曲)の方だし、明るく楽しく摩訶不思議に 「連れてって君を、ね」と歌っていた少年たちが「奇跡を追い越せ」と自信たっぷりに歌い上げられるようになっているスターダムの駆け上がり途中のその瞬間を切り取った物語性もある。奇跡が起こるのを待つのではなく勝ち取ろうとしているうちに奇跡を追い越してしまう駆け抜け方がなんともハイハイジェッツらしい。加えて猪狩ちゃんの書いたラップ詞もたまらなく良い。「揺れてる時代の最前線で駆ける人生」だし「派手に美しく三秒で堕とす」上になんと言っても「五に拘るのは大前提」だと歌うのがいつでも大きな愛を提示することを臆していなくて眩しい。

 

ハイハイジェッツといえば社歌(HiHi Jets)だけど、そこに付随できる新たな名刺的楽曲がフロントラインなのだと思う。