ハイハイジェッツの数多くのオリジナルの中でも、私はいっとうにドラゴンフライが好きだ。ハイハイジェッツのことを好きなひとがハイハイジェッツのことをドラゴンフライに重ねて、彼らこそは海の向こうへ行ってくれという思いを込めたように勝手に解釈してそのきらめきや爽やかな音の中に渦巻く鬱蒼としたものやいろんなものにひとりで大きな感情が溢れだしてきそうになる。
オートリバースの著し・ドラゴンフライの作詞を手がけた方はドラゴンフライが初披露された配信ライブの近辺に「彼らが海をこえていく力のひとつになりますように」オートリバースが配信されたあたりに「彼らをドラゴンフライにしなくては」と発言されている。相当な大きな感情を持った方だと思った。その後もちょくちょくハイハイジェッツと仕事で関わりがある上にドラゴンフライだけではなくSTEP BY STEPという凄まじい名曲を生み出された方なのでその方の行間の広い世界を泳いでいるとついふわふわとしながら考えてしまう。彼らは、素敵な素敵な彼らはドラゴンフライなのだろうか、と。
海の向こうをいざ超えてみないとドラゴンフライかどうか分からないと今のところは思っている。海の向こうへ行けたとしたら彼らはきっと紛うことなきドラゴンフライであるし、ドラゴンフライであるかどうかはいざ超えてみないと分からないということは今ぐるぐる考えながら頭の中に浮かぶのはそのきらめきに飲み込まれてしまった者としてできるのはドラゴンフライであるし海の向こうへ行けると信じて眺めることのみということが答えなのではないかということである。
海の向こうへ行って欲しいし、行けると思う。最高だから。