どこからともなく降って湧いたような物憂げかつ不安になるメロディ、理解しようと聴き込んでしまううちにどんどんその世界線から帰って来れなくなってしまう、はたまたネオカル全体としての分からなさのはじまりとしての荘厳な存在感…と第7感という歌に関してはつい大きな感情が溢れてきてしまうのだけれども、こう原点とも言える歌が数字で価値を定め切りたくはないという思いはあれども節目を迎えられたことはなんとも喜ばしく、あたたかい気持ちに包まれる。 地上波ギミギミ、しかもMステという大舞台で披露するとんでもない機会なんだけれども前回のCDTV以上に沢山の人の目に触れるとなるとあの不協和音イントロはかなりの恐怖だろうと思うし、そこを耳障りの良さそうな初恋にしてこないのがネオカルイズムか…と再認識。(そのネオカルイズムがとても好きなところの1部でもある)
ギミギミの怖さと第7感の怖さって相反するところに怖さという同じ単語が当てはめられているような感じがする。もちろん、ギミギミはイリチル曲で第7感はU曲なんだけど同じネオカルの元にやってきた曲として考えると、ギミギミはもう耳にその音が届いた瞬間にそのあからさまに変な音にびっくりしてしまう感じがあると思う。威勢のあるイントロと不協和音1歩手前のような音がずっとする感じが何とも怖い。 第7感はずっと曖昧な音がするというのと不協和音的なところは無く即効性のある怖さではなくじわりじわりと頭の中に響いてくる怖さという感じがする。頭の中に回ってくる怖さの速度が1番の違いなのかなぁ…怖いと思った瞬間に回る毒か知らない間に身体中に回りきっている毒なのか。ユニットごとにそれぞれデビュー曲があるので解釈はその人によりけりなんだけれども、とりあえずはじまりをここに持ってきて盛大に祝意を表したい。素敵なはじまりよ、おめでとう~!!!
ティザーのマークリー少年が、今よりも猫属性の高い目をしていたり、ベレー帽やニット帽などを素敵に着こなしている上にシンプルと粋のバランスが絶妙なのと5人とも衣装が可愛い。多分ストリートに寄っているのだと思うけど、ラフな雰囲気を醸し出しておいてあんな難解なじわりじわりとしたイントロを投げつけてくるなんて、やはり第7感は奥深い。