震えるほど儚く

好きなアイドルがたくさんいます

君は君で君だから

 

4月1日は苦手だ。 好きなアイドルが居なくなってしまうというひとつの通過儀礼があるからである。 いつまでたっても慣れない。 何にも縛られず自由になって欲しい思いと、その場所がアイドルであって欲しいというエゴの狭間に追い込まれるような気持ちになるからである。 

 

今年もそれは例外ではなく、ひとりのジャニーズジュニアがひっそりと姿を消した。 ひっそりとであるのがまたミソで、デビューしている訳では無いので大々的に発表されることも無く、日付が変わった瞬間にIsland TVからプロフィールが消えたり、グッズが買えなくなったり、動画が消えたりする。 これは分かりやすくなった方でもあるのだけれど。 

 

君がどんな気持ちでそこにいたか図ることはできない。 去年の夏からコンサートにいたりいなかったりしていたし、いるはずのグループにいなかった時点でうっすら察してはいたけれども、なんだかとっても寂しい。 身近な人と比べられて可哀想と揶揄されることも少なくなかった君が、そういうことでひとつひとつ心を痛めていないといいなと思う。 君は何にも可哀想じゃなかったし、 君は君だから、こんなにもたくさんの人たちが君が違う道を選ぶということを寂しがっているんだから。 それでも、そんな感情を君がわかっている必要も、分かろうとする必要も無いとも思う。 好きなように、のびのびと未来に向かっていくんだから、気にせず走り抜けていけばいいし、寂しいと思えば少し振り返るのだっていい。

 

どこにいたって、何をしていたって、素敵な君できらきらしていたらいいな。 これからも、どうか。幸せで。